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きもの用語辞典

藍朧(あいおぼろ)

浅葱地に紺と白の模様が入り混じったにぎやかな感じの物。地白の型付けと地染まりの型付けを併用した染め方である。

間黄(あいき)

江戸時代に武家の女性が内掛けの下に着た小袖をいう。

間着(あいぎ)

江戸時代に武家の女性が打掛の下に着た小袖。

合着(あいぎ)

冬と夏との中間、すなわち春、秋のころに着るもののことで、厚地の着尺地のひとえ、ウール地とひとえ、ひとえ羽織、レースの半ゴート、白っぽい色彩の袷(あわせ)長着などである。

合い印(あいじるし)

二枚以上の布を縫い合わせるとき、布がずれないようにつける印のこと。

藍染め(あいぞめ)

藍甕(あいがめ)の中で糸あるいは布、紙などを藍の液につけて操作し、甕覗(かめのぞき)から紺までの色に染めること、および染めた品。操作の方法は複数あるが、甕や桶の中で水を加え、発酵、還元させるのがおもな技法。30度前後の温度を保たせて染色することが多い。

合褄幅(あいづまはば)

きものの衿先の付止りでの衽(おくみ)幅をいう。

青摺衣(あおずりのころも)

宮中の神事の際に、舞人が着用する「祭服」のこと。「斎服」とも、「小忌」ともいう。

茜(あかね)

植物染料の一つ。日本で最も古い赤色染料であり、他の赤色染料とともに重要な染料の一つである。

明き(あき)

衣服の一部分として、前、後ろ中心、脇、肩、袖口、裾口などにあけられているもので、着脱を容易にし、着装時の身体の動きに適合させる。体温の調節のためのものや、装飾的なものもある。

秋草文(あきくさもん)

植物紋様の一種。秋の草花の咲き乱れるありさまを描いた紋様。清涼感と気品の展において、格式ある紋様として愛好されている。

灰汁(あく)

木灰あるいは藁灰に水を注ぎ、笊で濾過したアルカリ性の液の上澄みをいう。精練あるいは媒染剤として用いる。

揚げ(あげ)

衣服の長さの余分を、将来の為に備えて縫いあげておくこと。

袙(あこめ)

装束の表着(うわぎ)と単(ひとえ)の間にこめて着る衣の略称

麻(あさ)

植物性繊維。大麻、苧麻(ちょま)、亜麻、黄麻などの皮の部分を使用するものと、葉の部分を使用するマニラ麻類とがある。現在きものに用いられているのは苧麻がほとんどである。麻は、わが国はもとより、世界中で最も古くから用いられた繊維で、木綿が普及する以前の庶民の衣服は四季を通して麻であった。手触りは硬いが肌触りがよく、丈夫で、水の吸収と発散が早いので、汗をかきやすい盛夏用のきものの織物原料として「小千谷縮」「越後上布」「近江上布」「能登上布」「宮古上布」などの上布類や、麻の襦袢などに用いられている。

麻織物(あさおりもの)

大麻、亜麻、苧麻などの繊維で織った織物。現在では主に苧麻が盛夏用のきものに用いられている。細い麻糸を用いて平織にした上等の麻布は、上布という。

浅沓(あさぐつ)

装束に用いられる履物の一種。公卿以下の男たちが履くもので、最初は革製であったが、平安時代から桐の木をくりぬいて、黒塗りにしたものを用いた。

麻の葉(あさのは)

六個の菱(ひし)形を一つにまとめて放射状とした単位模様を順次続けた割付文様の一つ。各菱形に対角線を加えることから、葉脈のある植物の葉を想起し、とくに形態上の類似から麻の葉に見立てたもの。すでに平安時代には仏像に截金(きりかね)で装飾した文様に多くの例がある。江戸時代の染織文様として人気を得、絞り染めや小紋染めなど多様である。
麻の葉(あさのは)画像

足利銘仙(あしかがめいせん)

栃木県足利市で織られた銘仙。足利は桐生とともに織物の産地として知られ、伊勢崎、八王子などと銘仙の代表的産地であった。第二次大戦後、洋装化により急激に衰え、現在では羽織に転じている。

足半(あしなか)

草履の一種。草履の長さが土踏まずより後ろのない半分のもので、足半草履ともいう。

吾妻コート(あずまこーと)

和装用婦人コート。明治中期から大正にかけ防寒、防雨、防塵(ぼうじん)用に流行した。

汗取り(あせとり)

夏季、肌に直接着て汗を吸い取るのに用いるもの。装束に用いるものと、江戸時代末期にできた民間で襦袢の下に着用するものとがある。

尺(あた)

尺度の単位。親指と中指を開いた時の長さ。

アップリケ

布地に異なった小裂を縫いつけたり、張りつけたりして模様を表現する手芸のこと。きものでは趣味のしゃれ着、帯、羽織などに用いられることもある。

誂え染め(あつらえぞめ)

染め見本、色見本などにより、客の注文に応じて染めること、および染めたもの。誂え染め小紋、誂え染め友禅など。上等な品を意味する。

後染め(あとぞめ)

織り上がった白生地に後から染加工すること。

姉様冠り(あねさまかぶり)

女性の手拭いのかぶり方の一種。江戸時代中期頃から女性が仕事をする際に髪の汚れを防ぐための一方法として行われた。

雨ゴート(あまごーと)

雨の日の外出時に着る、和装用の雨専用の長コートで、防水加工が施されている。

網襦袢(あみじゅばん)

紙のこよりで編んだ汗取りのための肌襦袢で労働着に用いた。

綾(あや)

糸の入り交じった状態をさす。このことから転じて織物三原組織の一つである斜文組織、あるいは綾織りをさすことになっているが、もとは歴史的名辞として使われることが多い。

綾織り(あやおり)

織物三原組織の一つ。経(たて)糸または緯(よこ)糸がそれぞれ浮き、織り面には斜め方向に綾線が走っている織物。この綾線があるため斜文(しゃもん)織りともいう。糸の交錯方法の違いにより各種の斜文ができるが、最も簡単な組織は三枚綾で、また斜文の違いにより正則斜文、変化斜文に大別され、さらに破れ斜文、山形斜文などに細分化される。

洗い張り(あらいはり)

きものを解いてから端縫いをした後洗濯する方法の総称。仕上げ法は、両端に針のついた竹製の細い串(伸子)で布の両ふちを刺し留めたりする伸子張り、板に張りつける板張り、湯のしの三種類。戦前の日本では、ほとんどの家に伸子や張り板があり、主婦の仕事とされていた。現在は専門店に依頼しているが、この専門店を悉皆屋とよんでいた。

荒妙(あらたえ)

木の川の繊維を採取して績(う)んで糸にして、これを織った織物類を一般に妙という。その中で、粗く太い糸で織ったものを荒妙という。

阿波藍染(あわあいぞめ)

徳島県で生産される植物染料の藍を阿波藍といい、その藍を使って染めたものを阿波藍染いう。これは全国で栽培されたが、徳島の藍が質・量ともに優れていたために、「阿波藍」として全国に流通した。

袷(あわせ)

和装構成法の一種。表地に裏地を縫い合わせた衣服を意味するが、習慣上は裏のついた長着のことをいう。江戸時代までは男物は通し裏、女物とは通し裏であったが、現代は男物は通し裏、女物は胴裏に裾回しをつけて仕立てる。

合せ鏡(あわせかがみ)

江戸時代中期以降、女性の間に行われた鏡の使い方。とくに結い上げた髪の後ろの出来具合や衿足の化粧を見るのに用いられた。

鮟鱇帯(あんこうおび)

遊女が家の中で使用する前結びの帯で、しごきを花結びにした形を大きくした柔らかい仕立ての帯のこと。

アンサンブル(あんさんぶる)

きものと羽織を同じ布地や柄で仕立てるもの。

行灯袴(あんどんばかま)

袴の一種で、マチのない袴のこと。襠(まち)のある馬乗り袴に対する言葉。筒型の形が行灯に似ているところから、この名前がある。

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