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きもの用語辞典

索引:「う」

上田紬(うえだつむぎ)

絹織物の一つ。長野県上田市が発祥の地。各地の紬産地と比べ、歴史的には古く寛門年間(1661〜72)と伝えられている。

後ろ身頃(うしろみごろ)

着物の身頃で、肩山から後ろ側の部分の名称。後ろ巾は背縫いから脇縫いまでの巾をいう。

右衽(うじん)

和服着装法の一種。長着の左側の衽(おくみ)が身体の外側にくるように着る方法。

薄物(うすもの)

織物の名称。薄く織ったものの意味で、羅(ら)の総称。羅、紗(しゃ)、こめ(織り目を透かして米形を出した織物)、かとり(細い糸でかたく織った絹布)などこれに属する。羅は応仁の乱(1467〜77)以後廃絶したが、第二次大戦後になって復活した。

薄物仕立て(うすものじたて)

和装の、絽(ろ)、紗(しゃ)、上布(じょうふ)、レースなど、盛夏用の透ける布を仕立てる方法、および、その方法で仕立てたものをいう。基本の構成は普通のひとえ仕立てであるが、透けても見苦しいくないように、肩当てをごく小さくしたり、居敷当てをつけず背伏せ布で背縫い代を包んだり、褄(つま)先を額縁などにしたり、比較的高度の技法を用いる。羽織の裾は三つ折りにする。

薄様(うすよう)

和紙の一種。鳥の一紙を薄くすいたものをいう。

内揚げ(うちあげ)

のちのちの必要に備えて、あらかじめ裏で縫い込んでおく長着の縫込み分をいう。たとえば男物長着は対丈に仕上げるので、仕立て直しの際、汚れた裾を切り捨てることができるように、帯の下になる位置に、6〜10センチ内揚げをする。また女物長着では、衿肩を2センチ繰り越すために、後ろ身頃に4センチ縫い込むもの。丈が長すぎる場合は、前身頃もの縫込みをすることがある。それらを内揚げという。

打掛(うちかけ)

朝廷の武官の礼服(らいふく)や舞楽装束の袍(ほう)の上に用いる、無袖短身の貫頭衣。または近世上流階級女子の礼装表着で夏は用いない。小袖(間着<あいぎ>)、掛け下帯、打掛の構成である。女房装束において、小袖の上に衣(きぬ)を重ねた場合と同様であるが、袴(はかま)の有無を考え合わせると、そのまま延長されたのではなく、その習慣が小袖形式に移って打掛となったと解される。

袿(うちき)

内着の意。肌着と表衣の間に着るもの。

打衣(うちぎぬ)

五衣(いつつぎぬ)の上に着用する衣服。綾を砧(きぬた)で打って光沢を出したのが由来である。

打込み(うちこみ)

織物を織る工程のうち、緯糸を織り込む操作、およびその結果の状態をいう。

打梨(うちなし)

強いものを打って柔らかくする意味で、烏帽子や強装束を打って軟(なえ)装束として用いることもあった。

写し染め(うつしぞめ)

染料その他の色素をのりあるいは神に含ませたものを布面に置いて、その部分を染織する方法を総称する。

畝織り(うねおり)

平織の変化組織。経糸か緯糸のどちらかを太くすることで布面に凹凸を表した生地。

采女装束(うねめしょうぞく)

大嘗会(だいじょうえ)、新嘗会(しんじょうえ)などの儀式の際に奉仕する後官女官を采女といい、その女官たちが着る服装を采女装束という。

産着(うぶぎ)

生まれてすぐの嬰児に着せる着物。裏は柔らかい晒木綿を通し裏とし、綿入・袷・単衣などに仕立てる。

馬乗り袴(うまのりばかま)

馬に乗る時に便利なように仕立ててある袴。

梅返し(うめがえし)

紅梅色の布を羽織の裏地などに用いる場合をいう。

裏打ち(うらうち)

布地の裏に布を張り付けること。絞り染の場合は絞りがのびないように、裏に羽二重を縫い付ける。

裏衿(うらえり)

広衿仕立てのとき、衿の裏面に付ける布。

裏地(うらじ)

衣服の裏に付ける布の総称。

裏褄模様(うらづまもよう)

裏褄模様(うらづまもよう)とは、着物の模様付けの名称で、表地には模様がなく、両衽(おくみ)の裏側の褄の部分、すなわち裾の部分にだけ模様がついたもののことをいう。

裏勝り(うらまさり)

表地よりも裏地に高価な生地を使ったり、派手な絵柄を施すこと。江戸時代中期、幕府が奢侈(しゃし)禁止令を度々発令し、武士・町人は贅沢や派手な着物を着ることが出来ずにいた。そこで表は質素に、しかし 「羽裏」 に豪華な絵柄を忍ばせ、趣向を凝らすのが 「粋」 という趣ある文化が流行した。

漆糸(うるしいと)

和紙に漆糸を塗って細く切り、綿糸を芯に撚りつけたものをいう。

鱗模様(うろこもよう)

文様の名称。三角形が交互に入れ替わって、互いに地と模様の部分を構成する、幾何的な模様である。重ね方で三つ鱗、五つ鱗などとよばれ、織物や染物の文様として古くから用いられてきた。厄年の女性が厄よけとして、鱗模様を身につける風習があった。能装束では摺箔で鱗文を表し(鱗箔)、女の執念を表す模様として、蛇身や鬼女の役柄が用いる。また、厚板にも使われ、鬼畜や悪霊に用いる。

上絵(うわえ)

きものに紋を描きいれることや、白く染め抜いたところに、墨や顔料で紋を上書きすることをいう。

上掛け(うわがけ)

一度染めた染め物をさらに別の色で染めること。

上加工(うわかこう)

染め上がった模様の上から、さらに胡粉や顔料で加工して、染め効果を高めることをいう。

上っ張り(うわっぱり)

衣服が汚れないように、外側にはおる軽作業衣

上前(うわまえ)

きものを着て前を合わせた時に、上になる部分。

雲鶴文(うんかくもん)

雲と飛鶴を組み合わせた紋様として著名。

運針(うんしん)

針の運び方の意味であるが、とくに並縫いをいい、和服の最も基本的な縫い方である。


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