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きもの用語辞典

索引:「く」

括り染め(くくりぞめ)

絞り染めの技法の一つ。生地の一部分をつまみ上げ、根元の部分に糸を巻き締めて防染するものをいう。

絎仕立て(くけじたて)

縫仕立てに対する絎仕立てで、綿入れや帯の仕立てのときにくけて仕上げる方法である。

櫛(くし)

髪を梳るための道具。また髪飾りとしても用いられた。
原始社会では、指を使って髪をそろえることから、一本の串または串状のものを編んで道具としたのが始まり。

ぐし縫い(ぐしぬい)

和服裁縫の最も基本的な縫合せの技術のことで、並縫いともいう。左手で布を固定し、右の親指と人差し指を交互に動かしながら針を縫い進める技法である。親指と人差し指を動かさず、布を細かく縫うことをぐし縫いということもある。たとえば袷(あわせ)の褄(つま)を縫うときなどに用いる方法である。

鯨尺(くじらじゃく)

和裁用物差し。昭和34年、メートル法の改正により一時その生産と販売が中止された。のち和服裁縫にとって鯨尺の必要性が再確認され、昭和53年より法的規制がとかれて再び生産と販売が回復した。1690(元禄3)年刊の『裁物秘伝抄』には曲尺(かねじゃく)、呉服尺、鯨尺の三種が併用されていることが記載されている。〈裁衣尺〉とよばれる裁縫専用の物差しである呉服尺は、基準尺の曲尺の一尺(約30.3センチ)に対して、一尺二寸(約36.4センチ)であった。鯨尺は曲尺の一尺に対して一尺に対して一尺二寸五分(約38センチ)で、呉服尺より五分伸長したもの。江戸時代中期より呉服尺は消滅して、曲尺、鯨尺、文尺(もんじゃく)という足袋用の物差しの三種の併用時代になった。

口下(くちした)

和裁用語で、袖口下から袂の丸みまでをさす。

口綿入れ(くちわたいれ)

袖口、裾のふきにだけ、わたを入れたきものことをいい、このわたを口綿という。

首抜き(くびぬき)

模様配置の一種。袖、背にかけて大きく模様をおいたもの。

隈取(くまとり)

絵画的様式を誇張して顔面に表現する特殊な化粧法。おもに歌舞伎の舞台化粧の一種として使われる。

組ひも(くみひも)

組ひもは。組み、打つことの斜面交差する方法を繰り返すことによって作り上げられる紐である。組みひもは中国文化の伝播によってもたらされ、平安時代から室町時代にかけて調度品、絵巻物、楽器、武具、服飾品など広範囲に利用された。

久米島紬(くめじまつむぎ)

沖縄県久米島で織られる紬織物。縞、格子、絣(かすり)などの柄を織り出した着尺地。
久米島紬(くめじまつむぎ)画像

繰越(くりこし)

裁縫用語。きものの衿を抜いて着るためには、衿肩あきを肩山から後ろ身頃側へ、ずらせることが必要である。この際の、肩山と衿肩あきの位置との差、または、その部分を指す名称である。この寸法は人によって異なるが、肩の厚い人、首が短く太い人、猫背の人、衿の抜き加減で粋に着こなしたい人などは、普通より多めに取るとよい。二センチ程度が一般的。男物や子供物には不用。

車裁ち(くるまだち)

子供物の和服の裁ち方の名称の一種で、前後の身頃の幅から、ぐるりと衿布を裁つ方法。

久留米絣(くるめがすり)

福岡県久留米市を中心として製織される代表的な紺木綿絣である。
久留米絣(くるめがすり)画像

黒留袖(くろとめそで)

既婚女性の慶事の第一礼装であり、地色が黒地で、五つ紋を染め抜き、裾模様の留袖。江戸褄ともいう。下着は白羽二重のものを重ね、金、銀、白地の袋帯を締め、白の帯締め、白の帯あげを用いる。最近では、宝石の帯留、または金、銀の打ち紐の帯締めを用いたりすることもある。

黒振袖(くろふりそで)

打掛を着ない場合の花嫁衣裳のことを意味するもので、黒地縮緬(ちりめん)の総模様に、五つの紋を染め抜き、白羽二重の下着を重ねて着る。帯は丸帯をふくら雀(すずめ)などに結ぶ。現在の花嫁衣裳は白小袖打掛姿が多いため黒振袖はほとんど用いられない。

黒紋付(くろもんつき)

黒無地に紋のついた、きものや羽織のこと。
男子の黒地五つ紋付のきものに羽織り、袴は、第一礼装である。

郡内(ぐんない)

山梨県北および南都留郡地方(郡内といわれた地方)で織られた郡内絹、縞郡内の略称。主として茶、黒、黄などを経緯(たてよこ)糸に用い、やや太めの格子縞を織り出したものが多く、縞甲斐絹(かいき)といわれる。布団地などに用いられた。

裙(くん)

女性の着用する下衣のことで、とくにひだのついた巻きスカートを意味する場合が多い。


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